仕事の基本は報連相!(報告・連絡・相談)
報連相が機能しない原因の多くが、受ける側(上司)にあると以前に書きました。
しかし、報連相をする側が注意すべきことがあります。
報連相とは(おさらい)
報告
・知らせつげること。また、その文章。
・任務をとげたのち、その状況や結果をのべること。また、その内容。
報告とは、上司からの指示や命令に対して、部下が経過や結果を知らせることです。
報告をするのは、部下から上司へ、あるいは後輩から先輩へ、という流れになります。
連絡
・つながりがつくこと。つながりをつけること。通じあい。
・事柄を知らせること。通知。
連絡とは、事柄・情報を関係者に知らせることです。
そこに自分の意見や憶測を入れないのが基本です。
上司や部下にかかわらず、誰でもが発信側にも受信側にもなります。
総務部から全社員に向けての連絡、プロジェクトリーダーからメンバーだけに向けた連絡など、さまざまな連絡があります。
<報告と連絡の違い>
どちらも情報を第三者に伝える点では同じです。
報告は指示をした上司や先輩などに仕事の進捗状況を伝えます。
一方、連絡は複数の関係者に情報を知らせます。
相談
・どうしたらよいかなどを話しあうこと。
・どうしたらよいかなどの意見を聞くこと。
相談とは、判断に迷う時や意見を聞いてもらいたい時などに上司や先輩、同僚に参考意見を聞き、アドバイスをもらうことです。
指示に従って進捗状況や結果を「報告」
必要に応じて「連絡」
困ったときには「相談」
皆、知っています。
しかし、我流が身に付くことが多々あります。
もう一度、見直してみてはいかがでしょうか。
多数の書籍が出版されています。
この記事では、私が思うポイントだけを書きます。
報連相をする側が注意すること[4選]
その1: お客様へも報連相
報連相は社内だけで行うものではありません。
お客様に安心、納得、信頼していただくために、報連相は欠かせません。
こんな連絡がお客様から届いたら報連相は不合格です。
- 「昨日メールしたのですが届いていますか?」
- 「見積りをお願いしていますが、どうなっていますか?」
- 「代替え商品をご提案いただけるとの件、どうなっていますか?」
これでは、お客様に安心、納得、信頼していただけません。
「代替え商品には、価格は1割程度高くなりますが、
〇〇という機能がありますので、より便利になります。
いかがでしょうか?」相談は提案です。
お客様にこそ早く確実な報連相をしてください。
その2:あいまいな言葉を使わない
あいまい語は、人間関係を円滑にする知恵とも言われますが、
ビジネスでは使うべきではありません。
受け手によって解釈が異なるからです。
だいたい、とても、おおよそ、少し、かなり、ほとんど
「もう少しで終わります」
伝えた人は1時間後と思っていても、
受け取った人は10分後と思うかもしれません。
また、こんな報告を受けたらどう思いますか。
「昨日の訪問では、かなり良い感触を得ました。もう一押しです。
ライバル社も相当頑張っているので油断はできませんが、、、」
疑問がたくさん湧いています。
- かなりとは、どの程度なのか?
- もう一押しとは、何をすればよいのか?
- 具体的には?
- 価格を下げるの?
- ライバル社は何をどう頑張っているのか?
- どこが油断できないのか?
「昨日の訪問では、担当の方から、ライバル社は、価格が安かったが、
内容は御社が一番いい、部長には御社を推薦しておきます、と言われました。
あとは部長の判断です。」と事実ベースで報告すべきです。
その3:結論から先に話す
結論から話してください。
人はこんな心理が働き、前置きが長くなります。
- 結果が思わしくなかったときは、その言い訳を言いたい
- 好結果だったときは、手柄を強調したい
たとえば、お客様の反応はどうだったと聞かれたとき、
「それが相手の方はお忙しくて、しかし、何度も頑張ってアプローチしました。
短い時間ですが、ようやく会っていただきました。
そして、30分という短い時間で説明したのですが、、、、」
聞いている方はイライラします。
結果を知りたいのです。だから、結論から話してください。
「30分しか時間をいただけず、興味を持っていただけませんでした。」
その後で、説明し、相談してください。
「先方は多忙で30分しか時間をいただけませんでした。
このような場合は、どう対応すればよかったでしょうか。」
その4:重要性を自分で判断しない
お客様からの電話やメールが入ります。
それが重要かどうかを自分で判断しないでください。
あなたのモノサシ(基準)とお客様や上司のモノサシ(基準)は違います。
[こんなことがありました]
お客様:「先日の商品に〇〇の不具合がありました。理由を教えてください。」
担当者:「ケアレスミスでした。申し訳ありません。」
担当者は、たいした問題ではないと思い、上司に報告をしませんでした。
また、上司に叱られるのも嫌だったのです。
後日、上司にお客様から電話です。
お客様「先日、連絡した不具合の件ですが聞いておられますよね。」
上 司「何のことでしょうか。」
お客様「聞いていない?おたくの会社はどうなっているのですか!」
部下に確認して、すぐにこちらに来て説明をしてください!」
マザーテレサさんが助走をつけてグーパンチする位の怒りです(汗)!
お客様はクレームが伝わっていないことに激怒したのです。
担当者が思った「たいした問題ではない」、あなたの判断(感想)です。
事実ではありません。クレームがあったことが事実です。
重要な問題かどうかを判断するのは上司です。
違う切口で報連相を見直してはいかがでしょうか。
当り前と思われている報連相、これが正しくできる人は評価されます!
あなたの周りではどうでしょうか?
「できる人」の仕事の進め方を、報連相という切り口から学習します。