高学歴、読書家、教養が豊富な人は、上司や先輩がいます。
でも、好きになれない、言っていることが心に響かないと感じることがあります。
こんな勘違いをしがちです。
ご注意ください。
その1:知っていることは、実行できていると勘違い
知っていると実行できるの間には天と地ほどの差がある。その差が何によって生じるかは説明が難しいが、それは知っていることを実行しようとするときに遭遇する様々な摩擦という抵抗である。強い意志のみが摩擦を克服して知行合一を達成する。
この言葉もご存じのはずです。
そんな上司は、知識と教養を活かして、
名言なども引用し、「これはこういうものだ」と部下や後輩に話をします。
聞いている部下や後輩は、冷ややかに受け止めます。
「だったら、あんたが実行しろよ!」
「自分もできていないことがあるれど」と付け加えれば反感は買いません。
本を読んで学んだことを話をしても、相手の心に刺さりません。
不思議なことに、気持ちが、魂が、言葉に宿ります。
人は本能でそれを感じ取ります。心に響きません。
立派な言葉を引用し、正しいことを言われている部下は、
何も言い返せませんし、どんどん追い込まれてしまいます。
何かが納得できないので、納得していません。
知識をひけらかしているだけの結果になってしまいます。
自分はできているかを見直してください。
あるとき社長が説教を始めました。
聞いていた部下の中に、高学歴・読書家・教養豊富な人がいました。
「知っていることと実行できることが違うということを教えてもらいました!」
この人には響いたようです。
「人を動かす」(D.カーネギー著)
その中でD.カーネギーは、本書を読む心得を書いています。
- 人間関係の原則を会得する強い意欲を持ち続けること。
- 1つの章は必ず2度読むこと。
- 本書に書かれている方法をいかに実行するか考えること。
- 重要と思った個所に傍線を引くこと。
- 月に1回、必ず本書を読み返すこと。
- 本書で学んだことをあらゆる機会に実地して応用すること。
- 本書で学んだことをどう役立てているかを毎週点検すること。
- 本書の教えを実行した方法と日時を記録すること。
知っていても簡単には実践できないことをD.カーネギーは知っています。
人を動かすには、相手に重要感を持たせることの大切、褒めることの大切、
相手の間違いを指摘することからは何の利益も生まれないと述べています。
高学歴、読書家で教養豊かな人は、ご存じのはずです。
思い出してください。
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その2:口が上手いことはいいことだと勘違い
頭の回転が速く、口が上手い、米国留学でディベートも得意です。
そして必ず、逃げ道を作っておきます。
社員は感じています。
「失敗すれば叱られるの自分、結果が出れば上司の手柄」
その3:評論家は偉いと勘違い(当事者意識の欠如)
会議などでお偉いさんに見られます。
現場を離れて、結果でモノを言っているので正しいのは当たり前です。
教養や知識が豊富なので、結果論の分析は正確です。
当事者の部下や後輩は思います。
「知っていたのなら先に教えろよ!」
当事者意識が欠如しないように注意してください。
会社であれば、失敗した責任は上司や先輩にあります。
一番の上司は当然、社長です。
小さな会社の残念な社長
あの会社の社長は、学がない、教養がない、だからダメなんだ!
あの会社の社長とは、一代で会社を上場企業にまでした人です。
どちらの社長が優れているのでしょうか。
プロ野球ファンが「あんな打ち方じゃダメだ」と言っているのと同じです。
「じゃあ、あなたがやってみろよ」と言いたくなります。

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菜根譚からの学び
- 見通しが立たないことは潔く辞める決断を持て
- 心の狭い相手には近づかないのが大人の知恵
- 学んだんことを実践することが大事
- 自分が施した恩は忘れろ
そのお返しを待つようであれば、それは何の価値もない。
高学歴、読書家で教養豊かな人は、ご存じのはずです。
徳のある者は、智恵のある者を使えるが、智恵のみの者に、人を使うことはできない。
当てはまると思った方、すばらしいです!
あなたの部下や後輩は幸せです。だって、気がつけば直りますから。