小さな会社でも儲かります、やりがいもあります。
日本の企業420万社、97%が中手企業です。
85%が社員20人以下の企業です。95%が売上高5億円以下です。
多くの小さな会社の経営者がいます。
そして多くの人が小さな会社で働いている人がいます。
新聞、TV、ネットを見れば、大きな会社の社員の待遇が良いことがわかります。
給与、賞与、福利厚生、退職金、企業年金等々、労働組合もあります。
小さな会社よりも恵まれれています。
もちろん、大きな会社入社するためには、一流大学を出たり、教養や語学力を身に付けるなど、たくさんの努力も必要です。
それを羨ましいと思ってもしかたありません。
咲ける場所へ移動する!
しかし、大きな会社に移動することは簡単ではありません。
いろんな力を借りることも必要です。
置かれた場所で咲く!
小さな会社でも利益が出ている会社もあります。
社員が活き活きと笑顔で働いている会社もあります。
もちろん、そうではない会社が多くあります。
経営陣の問題もあります。
社員に問題があることもあります。
現在の大きな会社、一部の例外を除き、最初は「小さな会社」です。
経営陣と社員の力が掛け合わさり、そして運も味方した結果です。
小さな会社では、経営陣と社員の距離が近いです。
お互いの顔も性格も能力も知っています。
「大きな会社」と「小さな会社」では経営資源が違います。
社長自身が営業、製造などの実務をこなしながら、経営のかじ取りします。
「小さな会社」ならでは経営方法が必要です。
そして、経営陣と社員が共有していることが大切です。
「小さな会社」は簡単には儲かりません。
起業後5年の生存率は35%というデータもあります。
多くの社長が、資金繰り、売上不振、共同経営者や社員の退社、
社員同士の不協和音など、さまざまな悩みにぶつかり、経営がイヤになります。
社員の方は、経営陣の苦労を知ってください。
社員の方は、「ナイナイ、イヤイヤづくし」になっていないか見直してください。
- 忙しくてできナイ、イヤだ
- 自分はそんなことをするために入社したのではナイ、イヤだ
- その仕事は自分の性格に合わナイ、イヤだ
- 変われと言われてもできナイ、イヤだ
- それは私の担当ではナイ、イヤだ
- 私は雑用係ではナイ、イヤだ
当てはまれば変えてください。
変わらないのであれば、貴方のため、会社のために、
咲ける場所へ移動してください。
社員の方は、会社の状態を見直してください。
- 何ができる会社、何が売りかがはっきりしているか。
- 適材適所の人員配置になっているか。
- 自社なりの経営理念を持っているか。
- 自社なりの数値目標を定めているか。
- ちまちました経費削減をしていないか。
- 社員の定着率は良いか。
- トップが営業をしているか。
- 経営陣は社員の意見に耳を傾けているか。
良い会社と悪い会社
こんな経営陣、会社であれば、咲ける場所へ移動してください。
- 社員の意見に耳を貸さない
- 会社の利益は自分の金と思っている
- 重役出勤、出勤日に休む
- YESマンが出世する
- 豪華な社長室、高級車
- 不透明な役員報酬
- 成功は自分の手柄、失敗は部下のせい
- 厳しくなればボーナスカット、給与カットは社員から
- 現場の情報を資料でしか知らない
- やたら口が上手い
- 言い訳できる逃げ道を作っておく人
経営は社員全員参加の高度な人生ゲームです。
小さな会社がそのゲームを楽しみ、勝つには、経営陣と社員の関係が重要です。
そのゲームの楽しみ方、勝ち方を学んでください。
この本は、小さな会社の夢を実現する手助けになる1冊です。
経営陣も社員も読んでみてください。
そして知恵と汗と心を合わせてください。