部下や後輩を叱るときに、つい言ってしまうことがあります。
「はず、べき、もの」
この言葉は、強制や押し付けと受け取られますので注意してください。
「はず」
- 「そんなことはわかっているはずでしょう!」
- 「前にを教えたはずでしょう!」
「べき」
- 「事前に相談すべきではないですか!」
- 「すぐに報告すべきではないですか!」
「もの」
- 「仕事とは、そういうものでしょう!」
- 「営業とは、こういうものでしょう!」
立場上、相手は「わかりました、今後気を付けます」と答えます。
しかし、相手に伝わり、理解され、行動されることは、少ないものです。
はず、べき、ものは、強制です。
伝わりません、理解されません、行動されません。
相手には、そう行動した理由があります。
その人の真実があります。
一方的に決めつけられれば、相手は怒りの感情すら湧きます。
部下がミスをしたときの上司の反応です。
「なぜ、ミスをするんだ、教えたはずだろう。
チェックシートをつかってチェックすべきでしょう。
それが、仕事というものでしょう!」
これで部下は、完全に心のシャッターを閉じます。
そして、口を閉じてしまいます。
上司は仕方なく部下に言います。
「次から気を付けろ!」
これでは何の解決にもなりません。恐らくミスは再び繰り返されます。
部下もミスをして辛い思いをしています。
なぜ、ミスをしたのかを考えています。(余程の馬鹿者でない限り)
上司:「ミスをして、君も辛い思いをしているだろうと思います。
なぜミスをしたのか、君はどう思っていますか?」
部下:「チェックシートを使うのを忘れたからだと思います。」
上司:「なぜ、忘れたのだろう?」
部下:「忙しくて、つい、、、」
上司:「どうして忙しいと忘れるのだろう?
次やるとすれば、どうやって忘れないようにできるだろうか?」
(この方が前向きです)
「はず」「べき」「もの」=恥ずべきもの!
相手の間違いを指摘することからは、何の利益も生まれない!
(デール・カーネギ)
自分と他者は違うことを意識して、まず共感してください。
人は、人生の中で作られたモノサシ(尺度・基準・価値観)を持っています。
そのモノサシは、どれも違います。いや、違うからこそ面白いのです。
だから、同じ経験をしたり、同じ言葉を聞いても受け取り方が違います。
これは、間違いではなく、違うだけです。
(必ず存在します)
[合宿の効果]
合宿して同じ釜の飯を食べ、同じ部屋で寝るなど、
共通の経験を積むことは、絆を強くする効果があります。
その回数が、多いほど、長いほど、効果があります。
それでも、価値観が違うことがあります。
- 恋を経験したことがない人は、その辛さがわかりません。
- 骨折したことがない人は、その痛みがわかりません。
- 入院の経験がない人は、入院の不安がわかりません。
- 戦争を経験したことがない人は、その真の苦しみがわかりません。
- 肉親を亡くした経験したことがない人は、その悲しみがわかりません。
でも、想像はできます。共感することはできます。
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1)自分を知る、相手を知る
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一般社団法人 日本ライフコミュニケーション協会
「すべての人のよりよい人間関係と幸せのために」を理念に2011年設立
性格統計学をもとに「人間関係を円滑化する伝え方・受けとめ方」を普及
平成28年文部科学省の委託事業(「総合的な教師力向上のための調査研究事業」の中の「民間教育事業者の力を活用した教員の資質向上事業」)に採択されました。
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