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信頼できる業者とは?|テクニカルライティング~その11~

どんなマニュアル制作会社や翻訳会社を選ぶべきか?

社内に翻訳スタッフがいなければ、翻訳会社を使うしかありません。
ライティングやDTPのスタッフがいなければ、マニュアル制作を使うしかありません。
では、どんなマニュアル制作会社や翻訳会社(業者)を使うべきでしょうか?
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メーカーの方は、信頼できる業者を見抜く力が必要です。
業者の方は、お客様に信頼されるために知ってください!
お客様の立場に立っているか?

業者は、あの手この手で売り込んできます。
様々な提案をします。(仕事ですからね:笑)
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  •  設計者が本業に専念できるので費用対効果は大きです。
  •  餅は餅屋、マニュアルを書くのは専門家に任せた方が効果的です。
  •  自動組版システムでDTP工数は不要、大幅にコストダウンできます。
  •  自動組版システムは誰でも簡単に導入、運用できます。
  •  翻訳支援システムを導入すれば翻訳コストが大幅に下がります。
  •  自動翻訳システムを導入すれば翻訳コストが大幅に下がります。
    どれもウソではありません。
    でも制作会社とメーカーは違います!
業者はマニュアル制作が本業ですがメーカーは違います。
今はマニュアル制作に携わっていても、異動がいつあるかわかりません。
専用のシステムを導入しても、同じ人がずっと使う訳ではありません。

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会社によって異なる環境!

マニュアルの種類や行部数、会社の規模と人員など環境は異なります。

  • 家電製品のように同じマニュアルを多く発行する場合
  • 製品仕様が異なり製品マニュアルの種類が多い場合
  • 年間に作成するマニュアルが多い場合や少ない場合
  • マニュアルのボリュームが数百ページを超える場合や少ない場合
  • 読者が一般消費者の場合や専門の技能者や技術者の場合
  • 輸出が多く複数の言語への翻訳が必要な場合や国内だけの場合
  • マニュアル制作を担当する専門の部署がある場合やない場合
  • 原稿を技術担当者が書いている場合や別の担当者が書く場合
  • マニュアル間で共通箇所が多い場合や少ない場合
    メーカーによって状況が異なります。
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だから、お客様に状況によって最適なシステムは異なります。
同じシステムがすべてのお客様に最適ではありません。
そのような売り込み方をする業者は、売りたいだけが本音かも(汗)、、、
説明の内容が難しく専門用語が多い業者は疑え!
説明が分かったような分からない場合は、お付き合いしないでください。
相手のレベルに合わせることができないようでは不合格です。
絶対に上手く行きません!
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マニュアルの版権・著作権の帰属を確認!
制作したマニュアルの版権・著作権は誰にあるのかを確認してください。
契約書で明確にしてください。
自社のマニュアルが自由に使えなくなります。
これを拒否する業者とは、お付き合いしないでください。

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メーカーがやるべきこと!
マニュアル制作の基本を理解したスタッフを社内に育てることです。
1名でも構いません。
でないと、制作会社の言いなりになりかねません。
制作会社が作成したマニュアルを評価するためも必要です。
社内にマニュアル制作のノウハウを蓄積するためにも必要です。
そんなの無理だ、いいえ、無理ではありません。
  • テクニカルライティングの知識
  • 文章作成ソフトの知識
  • マニュアル制作の基本(レイアウトやデザイン)
  • 製造物責任法(PL法)や国際規格の知識
    ※各工業界は安全に関する情報を提供しています、

知っていることと実行できることは違います。
実行することは難しいですが、知ることは難しくありません!
このブログ記事の内容で十分です。
知っておけば、制作会社の言いなりになることはありません。
そして、制作会社の情報や知識を吸収できます。

自社でも扱える文章作成ソフトとシンプルレイアウト
制作会社は、専門の文章作成ソフトを使うことを奨めます。
それでは、改訂などを自社で素早く対応できなくなります。
現在のWordで十分なはずです。
そして、レイアウトやデザインはシンプルにしてください。
レイアウトやデザインは、制作コストに大きく影響します。
シンプルが一番です。

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