合理的に予見可能な誤使用と意図される使用と言う言葉を知っていますか?
マニュアルでは非常に重要な考え方です。
危険を分析するリスクアセスメント手法
国際規格ISO12100でも実施を求めています。
IEC82079(マニュアルの国際規格)でも要求されています。
- 想定される使用目的のための正しい使い方を書くこと(意図される使用)
- 想定される使用目的のための安全な使い方を書くこと(意図される使用)
- 予見可能な誤用に関する警告を書くこと(合理的に予見できる誤使用)
搬送や設置、用途、使用目的、周囲環境、維持管理などの使用条件と使用者(年齢や身体特徴も含めて)の使い方を分析する手法です。
合理的に予見可能な誤使用とは以下を指します。
- 製品使用中に製品不良、事故、故障が生じたときに人が容易にとりえると考えられる反射的行動
- 正規の手順を省略して早い結果を得ようと容易に考えられる不安全行動
- 子供や障害者のような人が容易にとりえると考えられる行動
そしてマニュアルには以下の内容を書くことを求めています。
- 想定される使用目的のための正しい使い方を書くこと
- 想定される使用目的のための安全な使い方を書くこと
- 予見可能な誤用に関する警告を書くこと
大きなリスクに対しては、安全設計と保護装置でカバーしなければいけません。
しかし、すべてをカバーすることはできません。
一般家庭でも使われるシュレッダー
紙の投入口にネクタイ、スカーフ、髪が巻き込まれる危険が残っています。
そのために警告ラベルやマニュアルで注意を喚起しています。
注意すべきは、メーカー(技術者)とユーザーでは常識が違うことです。
メーカー(技術者)の当たり前は通用しないことが多々あります。
テクニカルライティングでは書く技術以外に安全に関する知識が不可欠です!