過去よりも未来へ、一歩でも前へ!

変わらない過去、変えられる未来、一歩だけでも前へ!

既有知識の差|知識や経験は人によって違います!

無比テクニカルライティングは、製品マニュアルを書く仕事です。
その経験から、いろんな仕事に役立つ教訓がありました。
皆様のお仕事の参考になれば幸いです。

   

openup21.hatenablog.com

マニュアル原稿を誰が書くのか?

  • メーカーに所属し、自社製品のマニュアルを執筆
  • 制作会社に所属し、顧客製品のマニュアルを執筆

今回は、社内で原稿を作成する場合を取り上げます。
3つのパターンがあります。

A)開発を担当している技術者が、原稿を作る(そのまま発行)

B)開発を担当している技術者が作成した原稿を、別の人がリライトする

C)他部門のスタッフが、執筆する(マニュアル制作専門部署)

A)の場合の注意点

書き手と読み手の知識の差に、注意してください!

技術者(書き手)にとって当たり前のことが、
ユーザー(読み手)には、当たり前ではないことを意識してください。

ある作業をするには、先にしなければならないことがあっても、
当たり前だと思っている技術者は、そのことを省いてしまいがちです。

操作手順も知り過ぎているので、手順が飛んでしまうこともあります。
そして、技術者は、専門用語を使いがちです。
   kikai.jpg
今から40年ほど前、パソコンが急速に普及しました。
当時は、技術者がマニュアルを書いていました。
そのため、専門用語の羅列、読者は何をどうしたらよいかわりません。
当然、メーカーへの問い合わせの電話が、ものすごい数になりました。
メーカーは、人員を増やすなど対応に苦慮しました。

        call.jpgコールセンターがパンク!

B)の場合の注意点
技術者は、設計のプロであって、文章を書くプロではありません
技術者は、本業である設計に専念した方が、会社の利益になります。
しかし、新製品のことをわかっているのは、技術者だけです。
技術者が原稿を作成するのは、やむを得ない部分もあります。
技術者が作成した原稿を、リライトする工程を設けることが効果的です。
技術者は、ラフに情報をまとめるだけにして、負荷を下げてください。
   sakka.jpg
想定しているユーザー(読み手)と、同レベルの人によるテストも有効です。
事務職の方などに、マニュアルを読んで、正しく使えるかを確認してください。
思わぬ落とし穴に気が付くことがあります。
予想もしない方法を取ってしまい、ビックリしたことがあります(汗)、、、
    sippai.jpg
C)の場合の注意点

大切なのは、製品や業界に関する知識を身に付けることです。
製品や業界に関する知識がなければ、良い提案、取材、ライティングができません。
工業製品であれば、図面の見方、機械要素、材料、電気、油圧、空圧などです。
技術者と読み手の中間位置に立てる、業界の基礎知識を学んでください。

   

教訓、既有知識の差を意識する!

どんな仕事でも、上司と部下、先輩と後輩では、知識や経験が違います。
上司や先輩が、それを無視するとどうなるでしょう?

     こうなります(汗)

openup21.hatenablog.com