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リスクアセスメント|想定の範囲を広げる

テクニカルライティングは、製品マニュアルを書く仕事です。
その経験から、いろんな仕事に役立つ教訓がありました。
皆様のお仕事の参考になれば幸いです。

   

危険を分析するリスクアセスメント

国際規格ISO12100では、リスクアセスメントの実施を求めています。
搬送、設置、用途、使用目的、周囲環境、維持管理などの使用条件、
そして、使用者(年齢や身体特徴も含めて)の使い方を分析する手法です。

合理的に予見可能な誤使用とは、以下を指します。

  • 製品使用中に製品不良、事故、故障が生じたときに人が容易にとりえると考えられる反射的行動

  • 正規の手順を省略して早い結果を得ようと容易に考えられる不安全行動

  • 子供や障害者のような人が容易にとりえると考えられる行動

そしてマニュアルには以下の内容を書くことを求めています。

  • 想定される使用目的のための正しい使い方を書くこと!

  • 想定される使用目的のための安全な使い方を書くこと!

  • 予見可能な誤用に関する警告を書くこと!

大きなリスクに対しては、安全設計と保護装置でカバーしなければいけません。
しかし、すべてをカバーすることはできません。

一般家庭でも使われるシュレッダーでは、、、

紙の投入口にネクタイ、スカーフ、髪が巻き込まれる危険が残っています。
そのために警告ラベルやマニュアルで注意を喚起しています。

合理的に予見可能な誤使用と意図される使用!
マニュアルでは非常に重要な考え方です。

    

教訓、ビジネスでは想定の範囲を広げておく!

ビジネスにおいては、想定の範囲を広げることが重要です。
楽観的に考えると落とし穴に落ちることがあります。
だからと言って、いたずらに悲観的になっていては前に進めません。

  

目標達成までの道のりが、順風満帆にいくことは少ないものです。
予期せぬトラブル、必ずと言っていいほど起こります!

絶対に避けようのない事態は必ず目の前に現れます、それがビジネスであり人生です。

  

ポジティブに考え、良いイメージを持って取り組めば、きっとうまく行くはずだ、、、
こんなはずじゃなかった、、、、いやいや落ち込んじゃいけない!
よし、ポジティブシンキングで 対処しよう!

  

ポジティブなことは大切ですが、、、
精神論だけでは運がよくなければ、切り抜けることはできません。

悲観的に考えて心配し、準備を万端にし、楽観的に行動してください!

短期的には、起こりうるネガティブな事態を想定し、長期的にはポジティブに考える!

  心配性はいいことです!

  1. こんな事態が起こってしまったらとネガティブに考え、
  2. トラブルを想定し対策を考え、
  3. 事前にその解決法など万全の準備しておき、
  4. そして、行動に移します。

最高と最低を考えましょう!

最高に上手くいった場合と最悪の場合、想定の範囲を広げてください。
想定してあれば、慌てなくて済みます。
また、大体において最高と最悪の間の結果になるものです。