自分が思っていることが正しく伝わらないことがあります。
書いている本人は意外に気づかなことがあるので注意してください。
誤解される文章を書かないための、6つの注意点を紹介します。
その1:複数の意味にとられる文章を書かない
・〇〇〇〇機能を使って、不具合が生じないようにしてください。
⇓複数の意味
・不具合が生じないように、〇〇〇〇機能を使ってください。
・〇〇〇〇機能を使ったときに、不具合が生じないようにしてください。
・あらゆる材質を自動で加工できるわけではありません。
⇓複数の意味
・すべての材質を自動で加工できません。
・自動で加工できない材料もあります。
その2:比喩と否定を組み合わせない
「のように~でない/ありません」という表現はわかりずらくなります。
・古いタイプの製品は、新製品のようにデータの処理速度が速くありません。
⇓複数の意味
・新製品はデータ処理速度が速いが、古いタイプの製品は遅い
・古いタイプの製品は、新製品もデータ処理速度が遅い
・古いタイプの製品もデータ処理速度が速いが、新製品ほど速くない
その3:二重否定を使わない
・テスト運転をしないと、正常に動作しない場合があります
⇓
・テスト運転をしないと、誤動作することがあります。
その4:肯定文で書く
否定文は誤解を招きやすく、回りくどくなります。
・紙以外の素材に印刷しないでください
⇓
・必ず、紙に印刷してください。
・電源を入れた状態でカバーを開けないでください。
⇓
・電源を切った状態でカバーを開けてください。
その5:修飾語の位置に注意する
修飾語の位置によって誤解を招きます。
適切な位置に読点を入れてください。
・新しい制御システムのエコ電力機能
⇓複数の意味
・新しい、制御システムのエコ電力機能(制御システムの新エコ電力機能)
・新しい制御システムの、エコ電力機能(新制御システムのエコ電力機能)
・大きな凸凹がない表面
⇓複数の意味
・大きな凸凹がない、平面
・大きな、凸凹がない平面
・生産性向上に貢献する〇〇〇〇機能と□□□□機能
貢献するのは両方?片方?と迷います。
⇓
・生産性向上に貢献する、〇〇〇機能と□□□□機能
生産性向上に貢献するのは両方だと理解できます。
・生産性向上に貢献する〇〇〇機能、そして□□□□機能
生産性向上に貢献するのは〇〇〇機能だけだと理解できます。
その6:具体的な数値を書く(あいまいにしない)
・数メートル以上離してください。
⇓
・5メートル以上離してください。
・かなりの量の水が排出されます。
⇓
・1リットル以上の水が排出されます。
・できるだけ多くの試験を繰り返してください。
⇓
・5回以上の試験を繰り返してください。
お役所言葉などは論外です!
- 可及的に速やか
- 善処する
- 鋭意努力する
誰が、いつ、どうするのか???
お役人はわざと言っていますね、、、
など、ウッカリ使わないでください!
カミナリ警報が出ている地域は、石川県、福井県、富山県などです。
新潟県や隣県に住んでいる方は、「など?」、新潟県も入るの?と思います。
あいまいな表現「など」は使わないでください。