誤解されない文章｜正しく伝わらなければ意味がない！

テクニカルライティングは、製品マニュアルを書く仕事です。
その経験から、いろんな仕事に役立つ教訓がありました。
皆様のお仕事の参考になれば幸いです。

　　　

誤解されない文章を書く

誤解される文章ってどんな文章でしょうか？

これって意外に理解していないもので、無意識に書いていることがあります。

複数の意味にとられる文章

あらゆる材質を自動で加工できません。

• あらゆる材質を自動で、加工できるわけではありません。
  
  
• あらゆる材質を自動で、加工できません。

人によって違う解釈をされないように意識してください。

　　　

修飾語の位置に注意

修飾語の位置によって誤解を招きやすくなります。
小学校で習ったように、適切な位置に読点を入れてください。
読点は、読みやすくするだけでなく、係受けがハッキリします。

大きな凹凸のない平面に置いてください。

• 大きな、凹凸のない平面に置いてください。
  
  
• 大きな凹凸のない、平面に置いてください。

　　　

あいまい語に注意！

数メートル以上離してください　➡　5メートル以上離してください。

かなりの量の水が排出されます　➡　１リットル以上の水が排出されます。

できるだけ多くテストを、、、　➡　5回以上テストを、、、

　　　

教訓、正しく伝わらなければ意味がない！

ビジネス文書は、誤解されては意味がありません。

もう一つ、これも注意してください。

やたらに修飾語が多いと、うさん臭く感じます、、、、、

これまでにない、究極の、革新的な、最強の、真の、脅威の、飛躍的な、、、
語彙力がある人は、やたらと修飾語を入れたがります（汗）。

これまでになかった、革新的な製品の加工方法を開発しました。
この究極の加工方法は、従来必要とされていた粗切削と仕上切削の２工程を
１工程に集約するので、生産性の飛躍的な向上を実現します。

これよりも、、、、

粗切削と仕上切削の２工程が１工程で済みます。
この加工方法は、生産性が２０％向上します。

事実をシンプルに書いた方が信頼できませんか？

提案書や企画書などでお見受けします（笑）、、、、