成功体験でなく失敗体験を話すべき理由、
それは、失敗には再現性があるからです。
成功体験より失敗体験を話してください!
部下がいらっしゃる方、後輩がいらっしゃる方は特にです。
◆成功体験は自慢話
相手のためになることを話しているつもりでも、
成功体験は自慢話と受け取られてしまいがちです。
「私が若い頃は、●●●●を●●●●して営業成績がトップになった」
「私は昔●●●●を●●●●して新規開拓を成功した」
「私は●●●●をして●●●●をマスターした」
相手は立場上、口に出さないだけで心の中では思っているかもしれません。
「それって昔の話でしょう」
「今は時代も環境も違うよね」
「あなたと私は違うから」
「また自慢話かよ」
また、謙虚なつもりが遠回な自慢になっている話し方にも注意してください。
「私は●●●●が得意じゃなくてね」
「私は●●●●が苦手でね」
相手に「そんなことはないよ」という返事を期待してませんか。
褒めてほしいという気持ちがありませんか。
それであれば、すぐに止めてください。
「そうですね」と言われる前に<笑>
自慢話をする理由は、承認欲求です。
- 注目されたい
- 認められたい
- 自分すごさを知ってほだと
- ほめてほしい
- がんばっていると思われたい
しかし、自慢話で承認されることはありません。
◆成功体験はなぜ役に立たないのか
成功した理由が違っていることが多いからです。
「●●●●が理由で新規開拓に成功した」
実は、さまざま偶然が重なったでけかもしれません。
- 客先で突然にある不具合が生じて、たまたまタイミングが良かった
- 自分の大学の先輩がいて陰で後押ししてくれた
- 客先が別の効果を感じた、、、等々
成功の理由は別にあることが多々あります。
だから、同じようにやっても上手く行くとは限りません。
科学の世界でも同じではないでしょうか。
ある実験が成功します。
〇〇〇だ、と思い再度実験すると失敗することがあります。
女性に「なぜ私と付き合ったの」と聞いたときに、
自分が思ったいた通りの答えが返ってきましたか。
「えっ、そうだったの」ばかりでした。<笑>
◆失敗体験はなぜ役に立つのか
失敗には再現性があります。
そのやり方をすれば、おそらく誰もが失敗します。
だから、失敗体験には価値があります。
部下や後輩のために、自分のために、失敗談を話してください。
失敗体験を面白おかしく語ることができれば最高です。
「あっ、自分もだ」と思う失敗体験を聞くとが相手は気づきます。
自慢話を聞かされるよりも、ずっとあなたを承認します。
◆ビジネスは1勝9敗
そもそも、成功した数よりも失敗した数が多いのが仕事です。
ユニクロの社長(柳井氏)の方の言葉を思い出します。
「1勝9敗」(10回新しいことを始めれば9回は失敗する)
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プロ野球では、7割失敗している3割打者が1流です。
◆失敗体験集のススメ
自分の失敗体験集をまとめると、
きっと多くの気づきがあると思います。
余談です。
訪問販売をしているとき、営業成績全国トップの方に、
売る秘訣を教えてもらいたくて、
「どうしたら、そんなに売れるのですか」と聞きました。
「誰よりも断られて、どうやれば断られるかを一番知っているからだよ。」
当時はわかりませんでした。
あの時、どうやれば断られるかを聞けていたら、、、、、、
一流の訪問販売員になれたかも?<笑>