大企業社員の9割が知り、中小企業社員の7割が知らないこと
某有名コンサルの方に聞きました。
大企業の30代の大卒社員であれば9割の方が、損益分岐点を知っています。
しかし、中小企業では、7割の方が知りません、、、
中小企業の生産性が低い理由がは、ココにあるのかもしれません。
- こんなに忙しいのに、給料が上がらない!
- 売上が増えたのに、給料が上がらない!
その理由は、損益分岐点にあります。
会社は利益が出なければ、社員に給料を払えません、ない袖は振れません。
中小企業でも、利益が出ている会社は待遇が良いです。
だから、知ってください、教えてください!
損益分岐点とは
売上-経費=利益、誰でも知っています。
コスト(経費)意識を持て、上司や先輩に言われることがあります。
コスト(経費)とは何であり、それが売上と利益にどう関係しているのか?
それが分からなければ、何をどうすればよいのか分りません。
簡単な具体例(1)
独立して飲食店を始める予定です。
赤字にしないため必要な売上は、どれだけでしょうか?
経費は、人件費:40万円、家賃など:20万円、食材(材料費):売上の25%
もし、60万円の売上の場合、25%の材料費(15万円)がかかります。
だから、60万円の売上では経費を賄えません。
25%の材料費を考慮して、60万円÷0.75=80万円が必要です。
80万円が損益分岐点です。
では、20万円の利益を出すために必要な売上は、どれだけでしょうか?
人件費と家賃などに固定費60万円に加えて、利益20万円、80万円の固定費と考えます。
25%の材料費を考慮して、80万円÷0.75=106.7万円が必要です。
簡単な具体例(2)
値引きして同じ利益を得るために必要な売上は、どれだけでしょうか?
売価2,000円の商品、仕入原価が1,400円、1個売れば、利益は600円です。
1日に100個売れているので、利益は60,000円です。
売れ行きが悪いので、値引きして売上を増やしたいと思っています。
20%の値引、売値1,600円、仕入原価は1,400円で変わりません。
1個売れば、利益は200円です。
60,000円の利益を出すには、60,000円÷200円=300個を売らなければなりません。
3倍の売上が必要、、、わかっていればいいのですが(汗)
※これは変動原価が仕入だけとした場合です。
一般的には、下記の計算式で求めることができます。
必要な売上増=値引き率÷{(1-変動比率)-値引き率 }
むずかしい解説は省きますが、安易な値引きは大きなマイナスです。
関西地区では、値引き交渉は当たり前の文化ですが、、、、
こんな風に考えると、お店で値引き交渉がしづらいですね(笑)、、
なんぼマケテくれるの?
大企業と中小企業に差が簡単に埋まらない、、、少し納得です。
損益分岐点、学んでみませんか?