京セラを1兆円企業に育て、JALを再建された稲盛和夫氏の訃報、残念です。
私は「利他の精神」が印象に残っています。
自分が先に儲かるのではなく、相手を先に儲けさせることが大事!
ご自身が新しい事業(KDDI)を起こす時、私利私欲が本当にないか?
半年間も考えた末に決断されたと聞いています。
営業は利己的
営業の仕事においては、とても大切ですが、簡単ではありません。
誰でも「売りたい」「成績を上げたい」「給料上げたい」など利己的になります。
しかし、その思いがお客様に伝わってしまうと売れません。
お客様が困っていること、解決に役立つ情報を提供することが営業の仕事です。
しかし、営業は数字であり結果で評価されます。
だから、営業スタッフは、利己的になりやすい傾向があります。
- お客様を説得する方法
- お客様を納得させる方法
- お客様を攻略する方法
(一生懸命に学びます)
体験談:訪問販売
メーカー勤務から教材の訪問販売会社に転職、売れるかなと不安で一杯です。
運良く初月から数件の成約、収入も前職の2倍です。
しかし、ほどなく壁にぶち当たりました。
売れる売れないの前に、まずアポイントが取れません。
当然、訪問先がありません。
売上ゼロです!(涙)
歩合制のため収入面でも焦ります。
オフィスに残って1日中テレアポ、焦れば焦るほど空回りです。
「あと何週間で辞めるか」周囲の声が聞こえてきます。
「辛い、転職しようか、いや、このまま辞めたら負け犬になる。」(心の声)
こうなると開き直るしかりません。
「私の話を聞いたらお客様が必ず得をする知識を持とう」
受験に関する書籍を読み漁ります。
「売っている教材が本当にわかりやすいのかを確認しよう」
教材を勉強し、とても良い教材であることがわかります。
そして、またテレアポの日々です。
「必ず役に立つ話をします、話を聞かないと損をしますよ」
そんな気持ちでテレアポです。
すると、久しぶりにアポイントが取れました。
不思議と「絶対に売るぞ!」という思いはありません。
「絶対に役に立つ話をするぞ、話を聞いてよかったと思わせるぞ!」
(契約成立)
その後は、大きなスランプもなく順調でした。
その頃は、利他の精神は知りませんでした。
結果としてそうなったのです。
- 売りたいを捨てると売れる!
- アポイントを取ろうとせず、商品の良さを伝えるとアポイントは取れる!
(心からの言葉は相手に響きます!)
万が一、商品サービスをよいと思えない時は?
もし、どうしても良いと思えないときは、、、、、
- プロとして無理にでも思い込ませてください!
- 無理にでも自己暗示を掛けてください!
これは一流の詐欺師がやっていますが、簡単ではありませんね。
最後の手段は、売る商品サービスを変える(転職)しかありません。
もし、あなたが営業の管理職であれば、これが仕事です!
営業スタッフに良い商品サービスだと信じさせること!