報連相(ホウレンソウ)で指導すべきこと
報連相(ホウレンソウ)は、基本のキ、社会人であれば、必ず習います。
しかし、正しくできる人は少ないと感じませんか。
チーム力を高めるために、再確認し、部下や後輩に指導してください。
報連相とは(おさらい)
報告
・知らせ、告げること。
・任務を遂げた後、その状況や結果を述べること。
報告とは、上司からの指示や命令に対して、部下が経過や結果を知らせることです。
報告をするのは、部下から上司へ、あるいは後輩から先輩へ、という流れになります。
連絡
・つながりがつくこと、つながりをつけること。
・事柄を知らせること。
連絡とは、事柄・情報を関係者に知らせることです。
そこに自分の意見や憶測を入れないのが基本です。
上司や部下にかかわらず、誰でもが発信側にも受信側にもなります。
<報告と連絡の違い>
どちらも情報を第三者に伝える点では同じです。
報告は指示をした上司や先輩などに仕事の進捗状況を伝えます。
一方、連絡は複数の関係者に情報を知らせます。
相談
・どうしたらよいかなどを話し合うこと。
・どうしたらよいかなどの意見を聞くこと。
相談とは、判断に迷う時や意見を聞いてもらいたい時などに、
上司や先輩、同僚に参考意見を聞き、アドバイスをもらうことです。
注意して欲しいこと、指導すべきことがあります!
進捗状況や結果を報告、必要に応じて連絡、困ったときには相談!
皆、知っています。
しかし、社会人生活を送る中で、我流が身に付くことが多々あります。
報連相をする際に、是非、注意して欲しいこと、指導すべきことがあります。
意外に多くの方ができていないものです、、、、(汗)
結論から先に話せ
- 結果が思わしくなかったときは、その言い訳を言いたい
- 好結果だったときは、手柄を強調したい
こんな心理が働き、前置きが長くなります。
お客様の反応は、どうだったと聞かれたときです。
それが相手の方はお忙しくて、しかし、何度も頑張ってアプローチしました。
短い時間ですが、ようやく会っていただきましたが、時間が短くて困りました。
一生懸命に説明をしたのですが、興味を持っていただけませんでした。
聞いている方は、イライラします、結果を知りたいのです。
だから、結論から話してください。
30分しか時間をいただけず、興味を持っていただけませんでした。
その後で、説明し、相談してください。
先方は多忙で30分しか時間をいただけませんでした。
このような場合は、どう対応すればよかったでしょうか。
結論から話すように、指導してください!
あいまいな言葉を使わない
あいまい語は、人間関係を円滑にする知恵とも言われますが、
受け手によって解釈が異なります。
だいたい、とても、おおよそ、少し、かなり、ほとんど、、、
もう少しで終わります。
伝えた人は1時間後と思っていても、受け取った人は10分後と思うかもしれません。
こんな報告を受けたらどう思いますか?
昨日の訪問では、かなり良い感触を得ました、もう一押しです。
他社も相当頑張っているので、油断はできませんが、、、
疑問がたくさん湧いています。(疑問がわかない人はヤバイ、、、)
- (かなりとは、どの程度なのか?
- もう一押しとは、何をすればよいのか?
- 具体的な商談の状況は?
- ライバル社は何をどう頑張っているのか?
- どこが油断できないのか?
昨日の訪問で、担当の方から言われました。
他社の方が、価格が安かったが、内容は貴社の方が良い。
部長に報告しておきます、後は、部長の判断です。
この事実を受けて、あなたなら何をしますか。
価格を下げますか、再度訪問しプッシュしますか、何を一押ししますか?
あいまいな言葉には、注意するように指導してください!
重要性を自分で判断しない
お客様からは、様々な連絡(電話やメール)が入ります。
それが、重要かどうかを自分で判断しないでください。
あなたのモノサシ(基準)とお客様や上司のモノサシ(基準)は違います。
苦い経験です、、、、
お客様:「先日の商品に〇〇の不具合がありました、理由を教えてください。」
担当者:「ケアレスミスでした、申し訳ありません。」
担当者は、たいした問題ではないと思い、上司に報告をしませんでした。
また、上司に叱られるのも嫌だったのです。
後日、上司にお客様から電話が入ります。
お客様:「先日、連絡した不具合の件ですが、聞いておられますよね。」
上 司:「何のことでしょうか。」
お客様:「聞いていない、、、おたくの会社はどうなっているのですか!
部下に確認して、すぐにこちらに来て説明をしてください。」
マザーテレサさんが助走をつけてグーパンチする位の怒りです(汗)!
お客様は、クレームが伝わっていないことに激怒したのです。
たいした問題ではない、担当者の判断であり感想です。
事実ではありません、クレームがあったことが事実です。
必ず、事実を報告させてください!
お客様へも報連相を意識する
報連相は社内だけで行うものではありません。
お客様に安心、納得、信頼していただくためにも、報連相は欠かせません。
こんな連絡がお客様から届いたら、報連相は不合格です。
- 代替え商品をご提案いただけるとの件、どうなっていますか?
これでは、お客様に安心、納得、信頼していただけません。
代替え商品には、価格は1割程度高くなりますが、
〇〇という機能がありますので、より便利になります、いかがでしょうか?
相談は提案です。
- 昨日メールしたのですが届いていますか?
- 見積りをお願いしていますが、どうなっていますか?
不合格!
お客様にこそ、早く確実な報連相を徹底してください!
報連相が機能しない原因、上司にあることが多いことにも注意してください。