部下や後輩を叱るとき、説教をするとき、正しさにこだわるタイプの方がいます。
管理職や年配の経営者に良く見受けられます。
それは、自分にとっての都合のいい正しさを求めているのではないでしょうか。
社員や部下に押し付けているのではないでしょうか。
自分の価値観だけで、それが正しいことだと思っているのではないでしょうか?
しかし、それでは部下や後輩の心を動かすことはできません。
押し付けや強制はしないこと!
そんな方は、「はず、べき、もの」を言ってしまうことが多いです。
こうなるはずだ、こうするべきだ、そういうものだ、、、、、
はず
- そんなことはわかっているはずでしょう!
- 前にを教えたはずでしょう!
べき
- 事前に相談すべきではないですか!
- すぐに報告すべきではないですか!
もの
- 仕事とは、そういうものでしょう!
- 営業とは、こういうものでしょう!
立場上、相手は「わかりました、今後気を付けます」と答えます。
しかし、相手に伝わり、理解され、行動されることは少ないものです。
部下や後輩がそういった行動したのには、理由があります。
その人の真実や正義があります。
「はず・べき・もの」は「恥ずべきもの」だと思ってください。
相手の間違いを指摘することからは、何の利益も生まれない!
(デール・カーネギ)
まず共感すること!
一方的に決めつけられれば、相手は怒りの感情すら湧きます。
- なぜ、ミスをするんだ、教えたはずだろう!
- チェックシートを使ってチェックすべきでしょう!
- それが、仕事というものでしょう!
これで部下は、完全に心のシャッターを閉じます(汗)。
そして、口を閉じてしまいます。
残念なことに、恐らくミスは繰り返されます。
結果でなければ、あなたの指導力が評価されることはありません。
閉店ガラガラ!
常識のある部下であれば、ミスをすれば辛い思いをしています。
なぜ、ミスをしたのかを考えています。
余程の馬鹿者でない限り、、、でも稀に存在します。
そんな場合は諦めてください、諦めも心の養生です。
上司:「ミスをして、あなたも辛い思いをしているだろうと思います。
なぜミスをしたのか、あなたはどう思っていますか?」
部下:「チェックシートを使うのを忘れたからだと思います。」
上司:「なぜ、忘れたのだろう?」
部下:「忙しくて、つい、、、」
上司:「どうして忙しいと忘れるのだろう?」
「次やるとすれば、どうすれば、忘れないようにできるだろうか?」
この方が良い結果になるものです。
正義の反対とは悪ですか?
正義や正しさには、様々な基準があるのではないでしょうか。
正義の反対とは、悪ではなく、もう一つの正義!
正義と正義がぶつかり合うと、ものすごい衝突のエネルギーが発生します。
他者を認め、受容し、理解し合うことが大切と理解していても、
正義や正しさが関わってくると、急に難しくなるのが人の心です。
その究極が戦争では、、、
間違っていると思って戦争はしません!
ダイバーシティが難しい理由
様々な多様性に寛容さが求められる現在ですが、簡単ではありません。
人は皆、それぞれのモノサシ(価値観)を持っているからです。
寛容な気持ちで他者の正しさを受け入れていきたいものです。
最近、馬鹿な政治家が、ダイバーシティが理由と発言しましたが論外ですネ!