ポジティブの奨め?
脳科学やコミュニケーション技術では、ポジティヴな言い方を奨めます。
学んだ経験がある方も多いのではないでしょうか?
遅刻をしないでね!
「遅刻するイメージが」が頭に残り、逆に遅刻すると言う結果を引き出します。
「集合時間の5分前に来てね!」と伝えてください。
失敗しないでね!
「失敗」が頭に残り、不安な気持ちになり、失敗しやすくなります。
「2度見直して、確認してね!」と伝えてください。
こぼさないでね!
子供に水が入ったコップを運んでもらうとき、
「こぼさないでね」と伝えると多くの子供が水をこぼします。
「両手でしっかり持って、ゆっくり運んでね!」
ほとんどの子供が、水をこぼしません。
これは、ポジティヴかネガティヴの問題ではありません。
具体的に行動する方法を説明している点が重要です!
結果的に、ポジティヴな言葉に変換されているだけです。
- 遅刻をしないでね、集合時間の5分前に来てね!
- 失敗しないでね、2度見直して、確認してね!
- こぼさないでね、両手でしっかり持って、ゆっくり運んでね!
これでも同じ効果があります。
交差点を左に曲がらないでね!
「交差点を左」が頭に残り、左に曲がってしまいます。
私は、同じ交差点で2回やらかしました(笑)。
「交差点を右に曲がれ!」とすると失敗はなくなりました。
これは注意が必要ですね。
意識してポジティヴな言い方をすることが奨められていますが、
具体的に行動する方法を、説明しなければ意味がありません!
- 時間を守ってね!
- 上手く処理してね!
- 落ち着いて運んでね!
- 交差点で正しい方向に曲がってね!
これでは、意味がありません。
部下や後輩を指導するときは、心がけてください!
ちゃんとやれ、しっかり確認しろ、正しい方法でやれ、焦らずにやれ、、、、
ダメな指示ですね。
言葉は人によって、性格によって受け止め方が違う
- 覚えておいてね。
- 忘れないでね。
ある人は言いました。
2.は、何だか信用されていないみたい不愉快に感じる。
別の人は言いました。
2.の方が、忘れちゃいけないんだと重要度が高くなる。
十人十色ですが、具体的に行動する方法を、説明すれば問題ありません!
- 覚えておいてね、しっかりメモして、仕事前に確認してください!
- 忘れないでね、しっかりメモして、仕事前に確認してください!